兄と存在しない妹、みゆとの日々を書いたり書かなかったり
 コーヒーをこぼしがち
2009年01月07日 (水) | 編集 |
「コーヒーをこぼしました」
「大変だよ、お膝があちちだよ! 火傷しなかった、お兄ちゃん?」
「幸いにして冷たい缶コーヒーだったので大事無いが、床がコーヒーでびしょびしょだ」
「むぬー……とりあえずさ、みゆも手伝うから、掃除しよ?」
「了解」
 てなわけで、二人で掃除拭き拭き。
「……ふう! こっちはおっけーだよ、お兄ちゃん」
「こっちも。電子機器にまで被害が及ばなくてよかった」
「そだね。じゃ、反省会ー」
「む」
「どしてこぼしたのカナ? 前にもこぼしたよね、確か」
「灰皿とキーボードの間に缶コーヒーがありまして。その往復作業の合間に当たったと思われます」
「ぬー……ていあん! タバコをやめれば自動的に灰皿も不要になり、その結果コーヒーをこぼすこともなくなると思うですだよ!」
「否決。兄はタバコが大好きなのでやめられない」
「その否決をひけつ! みゆはタバコよりお兄ちゃんが大好きです!」
 嬉しいが、何の解決にもなってない。
「じゃあ、続いてていあん! 缶を置く場所を変えたら?」
「否決。他に置く場所が全くない。パソコンを置いてる台が非常に狭く、いま缶コーヒーを置いてる場所以外に空きがない」
「じゃあじゃあ、新しい台を買うべきだよ! 広いの!」
「否決。金がない」
「にゃうううう……今年もお兄ちゃんは貧乏だよ」
「ふふん」
「どうして不敵に笑ってるのカナ?」
「虚勢だけでも張ってないと落ち込むから」
「あー」
 あー言うな。
「まあ、注意するようにする。しばらくの間は」
「ずっと注意するの!」
「分かった。今後はみゆへの関心を極力減らし、その分を缶コーヒーへの注意へ回すとしよう」
「どーん!」
 どーんと言いながら、みゆが缶コーヒーを窓の外へ捨てた。
「いきなり何をするか!」
「お兄ちゃんの缶コーヒーへの注意力を全てみゆに回すため、みゆは鬼になるよ! がおーがおー?」
 相変わらず鬼の鳴き声に自信が持てない様子。
「しかし、それでは兄のノドは乾きっぱなしだ」
「みゆがちゅーしてあげるから、みゆの唾液で潤すべきだよ!」
「嫌だなあ」
「がーん! 初ショックだよう……」
 余裕があるっぽい。

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